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 だいたいイキモノってのは、ただ生き続けるということだけでも、ものすごくタイヘンなことなのであり、生きている間、生き延びるために生きてゆくことに必死だ。この「必死」という字、「必ず死ぬ」って書くくらいだから、まずたいがいは死んでしまうものなのだ。生き延びるということは、それほどすばらしい幸運に恵まれない限り困難なことであり、だからこそイキモノにとって、生存する以外のことはすべて些事でしかない。

 ところが、ヒトというイキモノの、それもセンシンコクなどと呼ばれるところに住んでいる連中となると、そこでは高齢化社会なんてことになっていて、もはや長生きすることはアタリマエで当然なことになってしまっているのだ。

 つまりセンシンコクのヒトというイキモノの大部分の個体にとっては、相当歳をとらないかぎりは、生き延びることは必死でもなんでもなく、些事にしかすぎなくなっているのだ。オイシイとかタノシイとかキレイとかカイテキなんてことが生きる上で恐ろしく重要な比重を占め、とにかくただただ生き延びるなんてのは、限りなく退屈で無意味な人生ということになってしまった!

 もしも、ただ生き延びるというそれだけのことが、他のイキモノ同様にとんでもなく困難なことだったとしたら、きっとそれ以外のことを考える余裕なんてなくなるだろうし、そもそもボクも、こんなこと書いてる余裕なんて全然なくなるはずなのだ。

 とはいっても、正直10年後に自分が生き延びていられる自信なんて、今はまったくないんだけどね。

Tail-Lagoon @ 19:29   |   PageUp