2009/01/22(木)
少し薄暗い図書館の中。書物の圧倒的な量塊が、ひっそりと息づいている。この空間が好きだ。「図書館──または宇宙」とはボルヘスの『バベルの図書館』。
人間が、長い年月かけて、残してきた言葉の集積。整然と並んだ本棚の間をぼんやりと歩いていると、迷宮に彷徨い込んだような気になる。書架の反復が、空間を無個性にし、こことそこの区別を失わせるのだ。ある書架の前を通り過ぎると、また別の書架が現れる。その繰り返し。迷宮の本質は無限の反復である。
ボルヘスを代表に、図書館と迷宮は我々の想像力の中で親和的に連結する。そういえば、エーコの『薔薇の名前』の書庫も迷宮だった。
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Tail-Lagoon @ 17:44
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2002/08/20(火)
ベルボを憤慨させる唯一のものは、他人の取り乱した態度で、それに対する返礼の意味をこめた彼の取り乱した態度は、あくまでも店の中だけに限られた内輪喧嘩のようなものにすぎなかった。まず唇を固く結んで天を仰ぎ、それからうなだれて首を左にかしげ、最後に穏やかな口調で「シュッポンタップ」と呟く。相手がそのピエモンテの表現を知らない場合には説明することもあった。「シュッポンタップというのは、栓を抜きなさい、という意味で、腫れあがった人間に対して使うんですよ。こういう状態では、お尻に詰めてある栓に異常な圧力がかかっていてどうしようもないですからね、そいつを抜いてやるのです。プシューッ! これで正常な人間の状態に戻れるというわけです」
(『フーコーの振り子』 ウンベルト・エーコ 藤村昌昭 訳)
世の中には脹れあがらざるをえなくなる事態が多すぎる。だからこの魔法の言葉「シュッポンタップ」と呟いて、いつでも「正常な人間の状態」に戻れるようにしておかなければ。
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Tail-Lagoon @ 00:00
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