2009/11/16(月)
狂気というのは、ひとつの才能である。人は誰でも望んで狂気を手に入れられるわけではない。狂気を望んだところで、狂気はやってこない(例えば、アンドレ・ブルトン)。狂気は人を選ぶ。狂気は、狂気に選ばれた人間だけが持つことができるのだ。
P・K・ディックは天才だ。『火星のタイム・スリップ』を最初に読んだのがいつだったか? 時期も(もしかしたら20年ほども前のことかもしれない)内容も覚えていない。ただ、何か黒ずんだ不安な雰囲気だけが、漠然と痕に残り続けた。今、再読して、改めてこの小説の恐ろしさがわかった気がする(そして日野啓三との近しさも)。20年近くかけて、ぼくは漸く、ほんの少しだけ、狂気の側に近づくことができたのかもしれない。
Filed under: Impression | タグ: ディック, 日野啓三, 狂気
Tail-Lagoon @ 23:59
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2008/06/01(日)
投稿(post)ではなく、固定ページ(page)として、「日野啓三 著作リスト」を追加しました。これは、http://www.tail-lagoon.com/table/keizo_hino.php で掲載していた情報からの転載・修正版ですが、表紙画像が追加されています。今後はこの新規ページの方で、表紙画像や備考欄などをもっと充実させてゆきたいと考えています。といっても、それほど頻繁に更新はできないでしょうが……。
以上、新規ページ追加の告知記事でした。
Tail-Lagoon @ 23:29
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2008/03/06(木)
1985 「中央公論」に連載 谷崎潤一郎賞
1986 単行本 中央公論社
1990 中公文庫 第3章改訂
1998 講談社文芸文庫
「著者から読者へ 砂について」
著者自身による年譜
解説:「文学が終わり、世界それ自体が始まる」保坂和志
Tail-Lagoon @ 20:13
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2002/10/16(水)
シュルレアリスムについて──超現実を幻想と捉えてはいけない。超現実とは、あくまで現実の強度がより高レベルに達した状態・様態のことである。現実とかけ離れたものなのではなく、現実と地続きの、同一地平にあって、ただ現実をより突き詰め推し進めたものであるというだけのことなのだ。と、そういった意味のことを最近読んだ本の中で巖谷國士が述べていた。より強度の現実のことを超現実と呼ぶのならば、それはまさしく日野啓三が残していった作品にも、この言葉が当て嵌まるのではないか。
Filed under: Impression | タグ: 日野啓三
Tail-Lagoon @ 23:55
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