胡桃の中の無限の王国

O God, I could be bounded in a nut shell and count myself a king of infinite space, were it not that I have bad dreams.

(http://shakespeare.mit.edu/hamlet/hamlet.2.2.html)

なにを言う! このハムレット、たとえ胡桃の殻のなかに閉じこめられていようとも、無限の天地を領する王者のつもりになれる男だ。悪い夢さえ見なければな。

福田恆存 訳

なにを言う、このおれはたとえクルミの殻に閉じこめられようと、無限の宇宙を支配する王者と思いこめる男だ、悪い夢さえ見なければ。

小田島雄志 訳

(『ハムレット』第2幕第2場 ハムレットの台詞)

ところで、胡桃は人間の脳髄と形状が似ている(16世紀のエピステーメー「相似」により、胡桃は頭部の治療に用いられたと、フーコーが報告している)。ぼくらは脳という胡桃の小さな殻の中に閉じ込めれているが、しかしこの胡桃はまた無限の宇宙をも内包しているのだ。

ついでに書いておけば、ハムレットのこの台詞は、”To be, or not to be…” 同様に、かなり有名なものらしく、様々なところで引用されているのを見かけた気がする。正確なところは全く覚えていないのだが……。

Tail-Lagoon @ 23:23

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