ハムレット(中断)

『ハムレット』白水Uブックス
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 昨年末にふと、ハムレットのあらすじを作ってみようと思った。ハムレットは何度か読んでいる割に、ストーリーがいまひとつしっかりと記憶に残らない。ある意味非常にシンプルな構成で、ただあの長く印象的な独白だけが妙に強度を持って浮かび上がり、プロットが背景に霞んでしまう気がする。それはそれで構わないのだけど、ちょっと何か引っかかることがあって、一度自分の中で整理してみようと考えたのだ。が、途中まで作ったところで中断してしまい、既にふた月も過ぎてしまった。いつか折りを見て続きをやろうと思っているが、ひとまず途中までをストックしておく。

[1.1]

 中世のデンマーク王国。先の国王ハムレットが身罷ったことにより、弟のクローディアスが後を襲い、先代の王妃ガートルードと婚姻を結ぶ。先王の葬儀、新王の戴冠式、そして婚礼の議が立て続けにエルシノア城で執り行なわれ、ヴィッテンベルクの大学生ホレーシオは拝観のため帰国していた。
 折も折、先代デンマーク王ハムレットの甲冑を身に纏った亡霊が二晩続けて出没し、夜間の歩哨が城壁の上でそれを目撃した。目撃した二人の友人将校からその話を聞かされたホレーシオは、自分の眼で真偽を確かめるべく、寝ずの歩哨につきあうことにした。果たして亡霊は、前夜と同じ時刻に現れた。亡霊はまさしく先王そのものの姿と顔をしていた。話しかけようとするホレーシオに答えず、鶏鳴とともに亡霊は姿を消した。ホレーシオは王子ハムレット(先王の名を継いで同名)にこの一件を伝えようと決めた。ハムレットは彼の学友だった。

[1.2]

 明くる日、エルシノア城内の大広間には、クローディアス王と臣下の者たちが集まっていた。王妃と王子も同席していた。
 国王は、ノルウェー王子フォーティンブラスを阻止するため、二名の使者を立て、親書を携えさせてノルウェー王のもとへと送り出した。フォーティンブラスが、先王同士の対決によって奪われたノルウェーの領土を取り戻そうと動いていたのだが、病床のノルウェー国王がこのことを関知していなかったためである。
 次に国王は、戴冠式参列のために帰国していたレアティーズ(内大臣ポローニアスの息子)が、遊学先のフランスに戻る許可を願い出たため、これを快諾した。
 一方、かつての甥であり今は息子となった王子ハムレットの、ヴィッテンベルク大学に戻りたいという希望に対しては、彼こそ王位を受け継ぐべきものであると宣言した後、城に留まるように要請した。王妃もまた国王に賛同し、そばにいるよう息子に懇願したため、ハムレットは留まることを承諾する。
 この返答に喜んだ王一同が祝杯をあげるべく大広間を引き払った後も、しかしハムレットは、独り残って思い悩んでいた。先王の崩御以来、その死を悲しんで鬱々として過ごし、また、王妃が時を置かずに叔父と婚儀を交わしたことに憤ってもいたのだ──「心弱きもの、汝の名は女!」
 そこへホレーシオが二人の将校とともに現れ、昨晩の一件を告げた。ハムレットは、今夜の歩哨には自分も一緒に立ち会うことを決め、亡霊の出現について口止めした。

[1.3]

 内大臣ポローニアス邸では、レアティーズが、フランス出立に際して、妹のオフィーリアと別れの言葉を交わし、ハムレットの妹への求愛に言及して、貞操を守って簡単にはなびくことのないよう妹に注意を与えていた。父ポローニアスからは異国における訓戒を受け、こうしてレアティーズは二人に見送られ、邸を去っていった。
 兄の去り際にオフィーリアは「この胸にしかと錠をおろし、鍵はお兄さまに預けましょう」と約した。この台詞を聞いた父と娘との間で、話題は再びハムレットに関するものとなった。「情欲の血が燃えると、魂はいくらでも誓いの言葉を濫発するものだ」ポローニアスもまた、娘を案じて、あまりハムレットと親しく話を交わさぬようオフィーリアにいいつけた。

[1.4 - 1.5]

 その晩、ハムレットは、ホレーシオたちと共に、城の胸壁で見張りに立った。真夜中に現れた父王の霊に驚き、亡霊に招かれるまま後を追おうとするハムレット。友人たちの制止を振り切って、ハムレットは幽霊の後を追った。
 先王の亡霊は、ハムレットと二人だけになると、クローディアスによりヘブノンの毒を用いて暗殺されたのだという驚くべき事実を告げた。庭園で午睡していた先王の耳に、クローディアスが毒を注いだのだと。夜明けが近づき亡霊が姿を消すと、ハムレットは現国王と妃への復讐を誓う。そして、彼の後を追ってきた忠実な友人たちに対しては、今夜の一件を他言せぬよう誓わせた。

[2.1]

 数週間後、ポローニアス邸では──
 ポローニアスが召使いをフランスに送り、息子に金と手紙を届けるついでに、息子の暮らしぶりを探るように命じた。そこへオフィーリアが、狼狽した面持ちで駆け込んできて、問いただす父にこう説明した。ハムレットが異様な姿で彼女の部屋に現れ、尋常ならぬ、激しい無言の狂気を思わせる様で去っていったと。大事と察した大臣は、娘を連れて、国王へ報告に参上することにした。

[2.2]

親書が功を奏して…(ここで中断)

Tail-Lagoon @ 17:45

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