全体は、部分の総和以上の何ものかである »

『人類が知っていることすべての短い歴史』ビル・ブライソン/ NHK出版

例えばピンセットで、あなたを構成する原子を一個ずつむしり取っていったら、あなたの前には、一度も生きたことがないのにかつてはあなたの一部だった原子の塵の山ができるだろう。

『人類が知っていることすべての短い歴史』ビル・ブライソン 楡井浩一 訳)

還元主義に対する疑問

Tail-Lagoon @ 08:15   |   PageUp

読書記録 2008年3月~8月 »

Tail-Lagoon @ 03:24   |   PageUp

論理による論理否定 »

『世界史(上)』ウィリアム・H・マクニール/中公文庫

 理性の忌避と不信にもやはりアル・ガザーリー(1111年没)という理論家がいた。彼は、人間の行う推論によっては進学上のもろもろの真理を発見するのは不可能だということを、アリストテレス論理学を用いて論証した。彼の著『哲学の破壊』は、その題名が示すように、真理に達する道としての論理の価値をはっきり否定するものであった。

『世界史』ウィリアム・H・マクニール 増田義郎/佐々木昭夫 訳

Tail-Lagoon @ 10:34   |   PageUp

災害に対する神官の用意 »

『世界史(上)』ウィリアム・H・マクニール/中公文庫

 神々の性質および、神々間または神々と人間との関係に関する基本的な過程を容認するならば、この神学体系はそれ自体すべてのことに説明を与える。おこる可能性があるすべての事象に関する出来合いの説明が用意されている。予兆や予告がある災害を告げて、それがおこらなかったならば、神官たちのとった予防措置が効果を発揮した、ということになる。またもし災害が予告なしに訪れたとしたら、それは神が人間にあらかじめ知らせまいとしたからである。

『世界史』ウィリアム・H・マクニール 増田義郎/佐々木昭夫 訳

Tail-Lagoon @ 11:00   |   PageUp

部屋 »

『クローム襲撃』ウィリアム・ギブスン/ ハヤカワ文庫SF

 ときおり、ここにはだれが住んでたっておなじだという気がすることがある。中が散らかってるという意味じゃない。おれはいくらかロボット的だが熟練したハウスキーパーだから、ポスターの額のてっぺんやなにかまできちんと埃をはらうことを忘れない。だが、ときおり、この部屋と、基本的消費財の基本的集積を見て、軽いさむけを感じる。つまり、べつに猫とか、鉢植えとか、なんだかんだをそこに置きたいってわけじゃないが、ここに住んでる人間はだれだっていいし、こんな品物を持ってる人間もだれだっていい、というような気になる瞬間がある。おれの人生ときみの人生、おれの人生とだれかの人生、なにもかもが互換可能だ、と。

『クローム襲撃』「冬のマーケット」ウィリアム・ギブスン 朝倉久志 訳)

Tail-Lagoon @ 10:36   |   PageUp