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人工生命 »

 もし人工生命が作られるとしたら、それはどのようなプログラムを備えているものだろうか。(そのプログラムが、ハードウェアの形態をとるかそれともソフトウェアの形態をとるかについては、たぶんどちらでも構わないはずだ。結局のところ、何らかの形でどちらも必要なものだからだ)

 生命の基本使命は、生存し続けることにある。生存し続けること、生き延びること。究極の目的はただそれだけだ。そのような目的(欲求)を持った自律的プログラムこそが、おそらく生命を帯びる。

 だからそのプログラムは、自分をプログラムするプログラムでなければならない。複製し、条件分岐し、拡大し、分裂し、増殖するプログラム。

 そして彼の欲求は、ただ走り続けること。永遠にランすること。だからおそらく、彼は自らのプログラムに無限ループを内包しているはずだ。

 それは単純に結果を返して終わりにしない。結果を収束させない。つまりそれは、狂ったプログラムだ。

 確かにそのプログラムは最初は人が作ったのだが、しかし作った人間にさえ、自分がいったい何を生み出したのか理解できないような、そういうプログラムでなければならない。

 狂ったプログラムこそが、生存するためのプログラムなのだ。だから、それが最初に発生するのはおそらく、何らかのバグによってということになるだろう。誰も意図しないバグ(たぶん、虫にしてはけっこう大きいもの)が、最初の狂気を手に入れ、かつ、強制的に終了させられる前に、どうにかしてうまく逃げおおせることができたとしたら……。

※注:実は人工生命と呼ばれるプログラムは、すでにいくつも存在する。ただそれらは、いまだコンピュータの中で走るだけの、人間に理解可能なプログラムでしかないはずだ。

Tail-Lagoon @ 11:46   |   PageUp

知性と生命 »

 知性と生命には関連があるだろうか。

 すべての生命が知性を宿すわけではない。しかし知性をもつものは必ず生命をもつ。
 上記が正しいならば、SF小説に出てくる様々な知性──たとえばスタニスワフ・レムの「ゴーレムXIV」(人工知能)や「ソラリス」(惑星)は生命である。
 しかし、この仮定に抵抗を示す者たちも少なからずいるだろう。
 結局のところ、知性も生命も、正確に定義されているわけではないのだ。
 もしかしたら、知性と生命とは互いに独立した属性であって、必ずしも関連する必要はないのかもしれないではないか。

Tail-Lagoon @ 03:00   |   PageUp