ルーティン・システム

 およそ殆どの生物が、生存上の確固としたルーティン・システムを持っているのに、どうしたわけかヒトだけは、そのようなものを持たない。おかげで、互いに狂ったサイクルが不協和音を鳴り響かせ、やがて自滅するほかないような、悲観的な状況下にあってさえ、何のために何をするのかさっぱりわからず、ただおろおろするか殺し合うかするほかないのだ。すなわち、ヒトの生存だけが疑わしい──生き残る可能性が疑わしいのではなく、生存そのものに疑念がかかっているのだ。自ら疑わしく他を見ても疑わしく、種としての調和(殺戮や残酷さを含めた上での調和)がないように感じるのだが、どうか。いかなる疑いもなく喰い眠り交わり子を生し死んでゆく率直で潔い他の生物たちを見るにつけ、ますますぼくはヒトとしての自分にただ戸惑うほかなくなるのだ。

Tail-Lagoon @ 00:00

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