円環をなす書物

Circlebook

 面白い書物を見つけた。

 有限の頁数から構成されているが、しかし初めの頁も終わりの頁も持たない本。文字通り円環をなす書物(もちろんノンブルなど打たれていない)。どこから読み始めても構わず、物語はすべての頁から始まり、すべての頁へと連続し、そして必ず読み始めた頁へと戻ってくるのだ。ブーメランのように。

 ただし、書籍デザインとしては最悪かもしれない。横向きにしてハンドルでも付ければ、オフィスの机上に置いてあった回転式アドレス帳のようだ。

 やはり本は、表紙と背を持ってきちんと装幀されていなければならない。その点、ボルヘスの「砂の本」のように、無限の頁を内包しながら、ちゃんと書物としての体裁が整っている方が興味をそそられる。

 だいたいこの本、どういう姿勢で読めばいいのだ。持つのも大変だし、立てたままでは読みづらい。それに保管する時だって、普通の書棚じゃ無理。

Tail-Lagoon @ 00:00

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