2005/10/11(火)
隠された半島の、岬の突端で、漠然と海を眺め空を仰ぎ、草を貪り喰らって生きてきただけのおとなしい山羊が、その最後の一本を食い尽くして、ある日断崖から飛び降りた。自由落下の力学的法則に身を完全に委ねて何の抵抗もせず、四肢をまっすぐに伸ばしたまま固定された彼の姿が、真っ白で滑らかな放物線の軌跡を描く。この純粋な軌跡こそが山羊の生命の完結した形であった。やがて水面に到達。山羊の生きてきた質量に見合うだけの水柱が、一瞬の白いオベリスクとして立ち上がった。そしてもう次の瞬間には既に、岩肌をあらわに剥き出したその岬では、山羊の不在が始まっていた。(あるいは時間の不在が‥‥‥)
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Tail-Lagoon @ 00:00
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