2005/10/05(水)
晴れた空を眺めていた。羊飼いに追われる羊のように、雲が一斉に西に向かって移動していた。だが、注意深く見つめていると、群の中で、たったひとつの雲だけが、他とは正反対の方角へと飛んでいくのを発見した。あるいは自らの意思と関わりなく、何か運命のような力によって流されていたのかもしれないが、よくはわからない(それに私はどうしても運命論者にはなれない)。風に逆らって動いているせいか、その特異な雲は見る見るうちに千切れて小さくなってゆき、最後には無数の水の粒子となって拡散し、他の雲達に呑み込まれてしまった。たぶんあの雲の臨終を見届けたのは私だけだったろうし、もはやあの雲の消息を知るものは誰もいない。もっとも、雲を、我々の目に見える形によって個として認識することをやめてしまえば、雲の最期などという擬人的な事件など全く存在しなかったことになるわけだが。
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Tail-Lagoon @ 00:00
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